井川駅
終点、井川駅に到着。
ここで降りたのは私一人。列車から降りると駅員の人に「なにもないところですよ」と軽い歓迎の挨拶をうける。
とりあえず列車の発車まで40分ほど時間があったので、改札を出て駅周辺を散策してみた。南アルプスの山々に包まれたような場所にある井川駅。見た感じ、何もなさそうだ。
駅前に出てみると、ミニ列車井川駅と書かれた高架がある。しかも、まだ先に線路が続いている。一応、この駅が井川線の終着駅なのだが、以前あった堂平駅という貨物駅に続く線路がまだ残っているそうだ。
ここへ訪れたのは3月の初めだったが、この辺りはまだ雪が残っていた。
どうりで寒いわけだ。 この先に井川大仏という大きな大仏があるそうだが、ちょっと距離がありそうだったので断念。なので、この辺りで引き返し、今度はダムがある反対方向へと足を向ける。
井川ダムである。
きっと真ん中の筒のようなところから水が大量に放流されるのだろうと、容易に想像が出来るのだが、それ以外の構造の役割などはさっぱりわからん。
ただ、純粋な気持ちで感じた事は・・・・近くで見るとでかい。
それに高い。それで十分だと思う。井川ダム、バンザーイ。
ダムの前には井川ダム展示館なるものがあったので一応入ってみた。(無料)
中はダムの事や歴史などをわかりやすく模型や写真などを使って説明していたと思う。
あまり、長居もできないので見学もそこそこに終わらせて井川駅に向かう。
そして駅へ向かう途中、
ふと、壁に目を向けるとこんな広告を見かけた。
右は、少々くすんでいるが井川線の列車。左は、とりあえず見てみたかった井川大仏。
そして・・・・
薬草の里に・・・・・・思わずにんまり。
・・・・・何処にあるのかすご~く気になる。・・・・・・今度来る時は地図も表示しといてほしい。・・・・い、行くから・・・心においしいってなんだ!?怪しすぎる。
続いて井川大橋。 わかりづらいですが井川朝市。
そして・・・・
えろ石・・・赤石温泉。
・・・・うひょー、これは大変便利な言葉、アートとして片付けて置く。
これを見た瞬間、このようなピンポイントで〇〇できるスポットがあるのかと思った自分に情けなさを感じた。
と、同時に、このようなひっそりとした閑散な町並みに、このような絵が妙にマッチしているように感じてしまう事には、すんなり納得していたりする。なので、やはりアートだと思う。
願わくば、ずっとこのままこの広告で案内していてほしいものだ。
そんな高揚とした気持ちのまま、駅へ戻った。
帰りは一番後ろの車両へ乗り込み、運転席からの車窓を眺めながら奥泉駅へと向かって行った。 運転席は何やら複雑そうで、それでいてクラシカルな計器類がたくさん並んでいる。
来る時には気づかなかったのだが、帰りの奥泉バス停にはこの辺りでとれた出土品などが展示されていたのに気がつかされた。 これは石冠(せっかん)といって祭りの時に使用したものらしい。
そしてこれ。その名も石棒 男性器を表現したものらしい。
・・・・石棒って・・・・ もう少し、気の利いた名前にしてほしいものだ。考古学の先生方。
これを見た時、信仰の道具として扱っている縄文時代の人々の考えや生活習慣がわからなくなった瞬間でもある。そして、これらをデジカメに収めている私の行動もわからない。わかった事といえば縄文時代の人々は非常に性が乱れていると言うことぐらいだろうか・・・・・。
そんなこんなで旅の見納めにパンチの効いた出土品石棒に別れを告げ、千頭駅へと向かった。
そして次に来た時こそはSLにも乗ろうと密やかに誓い、乗り心地の良い元近鉄特急で帰っていった。今回、工事中の為に走れなかった区間、千頭~奥泉間もその時にでもという結論に達して、この旅は終了した。
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